内省的な自己反省

文字で伝えたいこと Twitter→@aoyagi_mmk

21年間ジャニーズと無縁だった私が、ある日突然Welcome to Sexy Zoneされてしまった話

 

 Sexy Zoneの沼に転げ落ちてから約1ヶ月が経つ。生まれてから今までジャニーズとはほぼ無縁で生きてきた。むしろ、ジャニーズもジャニヲタも苦手だった。チャラチャラして歌って踊ってる男共にキャーキャー言いながら見る女を横目に2次元やサブカルを好む捻くれ者だった。そんな私が何故Sexy Zoneに夢中になっているのか、忘れないうちにまとめておこうと思った次第である。前置きが非常に長いので、時間がない人はスクロールして【転機】から読んでください。はてブ使いこなせないつらい!

 

【幼少期】

 幼稚園児だった頃は周りがKinKi Kidsや滝翼がブームだった中とにかくモーニング娘。が大好きだった。起きている間に見られそうな歌番組は全てチェックして、テレビの中にいる娘。のメンバーと一緒に歌ったり踊ったりした。リモコンをマイク代わりに家の中で娘。リサイタルを開催したり、スーパーで娘。の曲が有線でかかっていた時は人目も気にせず踊る非常に陽気な幼稚園児だった。これは自論だが、この世代の人生で初めての分岐点はジャニーズかモーニング娘。だと思っている。幼稚園児のクラスでもどちらかに割れていた。私は後者を選んだ訳だが、これが後のビックバンの伏線となることを当時の私は知るはずもなかった。

【小学校低学年】

 小学校低学年の時はごくせんと野ブタ。が学校中で流行ったことをなんとなく覚えている。このなんとなく、というのがポイントである。我が家のテレビのリモコンの主導権は父親が握っており、見させてくれなかったのだ。おまけに父親はジャニーズがどうやら嫌いらしく、たまたま付けていたテレビにジャニーズが映っているのを見つけるいなや非常に嫌な顔をしていた。それを見て私の中でジャニーズ=悪という方程式が自然と出来上がっていった。ごくせんが流行っていた頃は赤西くんと亀梨くんが色んなメディアに引っ張りだこだったようで、当時愛読していた女児の嗜み小学館のちゃおにもたびたび登場していたが、2人を直視するのがなんだか恥ずかしくて、掲載されているページに遭遇すると光の速さでページをめくっていた。私はここから10年以上、ジャニーズのアイドルの顔をまともに見ることができない病にかかるのであった……。

【小学校中、高学年】

 低学年までは正直ジャニーズという概念を理解していなかったのだが、嵐の登場によって知ることになる。小3の時だったろうか、同じクラスの友達に松潤のヲタクがいた。彼女は家族ぐるみで嵐を応援していたらしく、コンサートにも連れていってもらえたらしい。当時私は松潤、ふ〜ん、顔いいね!程度にしか思っていなかった。5×10も、周りが聴いてたから聴いていたのであって、特別ハマるという訳でもなかった。あ、でもちょっとだけ櫻井くんが好きだったかもしれない。ヤッターマン超好きだったわ。

 その頃の私はというとジャニーズよりもローティーンファッション誌「ニコラ」に夢中で、その中でも西内まりやちゃんが特に大好きだった。そんな大好きなまりやちゃんがなんとドラマに出演することが決定した。そう、スクラップ・ティーチャーである。当時私は地元のバレーボールのチームに所属しており、バレーの試合もテレビで見ていたのでHey! Say! JUMPの存在は知っていた。ああ、山田くん知念くん中島裕翔くんと共演するんだ〜とぼや〜っと思った記憶がある。父親は相変わらずジャニーズが嫌いだったが、大好きなまりやちゃんが出るからと言ってリアルタイムで見ていた…ような気がする。案外、父親もハマっていたのは笑った。しかし、このドラマに10年後にどハマりする中島健人、そして菊池風磨が出演していたことなんてことは全然知らなかった。勿体無い。

 

【中学校時代】

 中学校時代はまぁアラシックってワードが飛び交う飛び交う。私は当時吹奏楽部に所属していたのだが、同じパートの子が重度のヲタクで、なかなか面倒な奴だった。ジャニヲタとして面倒、というよりは性格的に面倒で、当時の私が2次元のヲタクをこじらせていたということも加えてジャニヲタ=悪という方程式がより強固なものとなった。ジャニヲタにも嵐のヲタクにも罪が無いことは重々承知だが、当時の私はそういう考えしか持つことができなかった。申し訳ない。

Sexy Zoneがデビューしたのは確か中2のとき。グループ名のインパクトが強過ぎたこと、えっ全員子どもじゃん…て思った記憶がある。給食の時間にデビュー曲が流れた日もあった。あと地元の吹奏楽のコンサートで知り合った同じ楽器やってる子が重度の中島担で、LINEのひとことがけんとっとコールだった記憶もある。

 

【高校時代】

 高校は地元の女子校に入学した。女子校ということもあって、ギャルもいれば2次元のヲタク、ジャニヲタもいる…というカオスな空間にいた。高2の時に同じクラスだった子が岩橋玄樹のヲタク兼2次元のヲタクをしており、当時2次元のヲタクとジャニヲタは対立するものだと思っていた私はカルチャーショックを受けた。推す次元は違えど、ヲタクであることには変わりないことを知り、少しだけ親近感が湧いた。

 高3の時に、嵐のヲタクと仲良くなった。Nちゃんである。Nちゃんは2次元も声優も好きで、それがきっかけで仲良くなり、ジャニーズの話はほとんどしなかったが、波長が合うのか話していてとても楽しかった。後の私の沼落ちのキーパーソン。

 ジャニヲタの友人を持つものの、ジャニーズに興味を持つどころか、メジャーなものなんて大嫌い!と豪語して少女革命ウテナとかアリプロとかKERA!とかロリータなどに走っていた。

 

【大学入学〜】

 高校の時に色々問題を起こして一浪して都内の女子大に入学した。高校の時の反省を生かしてもう二次元のヲタクせずに学問を極めよう!と心に決めていた。

 …のだが。2017年の夏。なぜか私はTDCにいた。サマパラではなくて、テニミュに足を運んでいたのだ。大学で知り合った友人の影響もあって、それはそれはどハマりした。そしてテニミュに出演している若手俳優に対してリア恋状態の同担拒否となった。彼の出ている現場にはできる限り行った。しかし、私よりも先に彼のファンになったヲタクにマウントを取られて傷付いたり、テニミュの次に出た舞台で大量に捕えられたヲタクがうるさかったり、茶の間が激増したり、無害が晒されたり、推してた若手俳優も本当に役者をやりたいのか疑心暗鬼になったりと相当心が疲弊していた。本来は楽しく推していたはずに苦しくなっているなんておかしいことだなと我ながら思う。そんなやきもきした気持ちを抱えならヲタクをしていた中の2018年8月の半ば。推しの共演者が大炎上した。ファンの女の子に手を出したときの写真とDMが流出した。わたしの推しに実害はなかった。しかし、私はイベントで共演者の俳優とハイタッチしたことがあって、男に潔癖な部分があるので、急に気持ち悪くなってしまった。ファンの女の子に出した手でハイタッチをしたのだ。想像しただけで恐ろしくなった。そこからはもう男は推さない、女ドルのヲタクになると心に決めて、モーニング娘。の動画をYouTubeで漁った。元々女の子を推す方が好きだったので、それはそれで楽しかった。そんな中、推してた若手俳優の現場を迎えた。明らかに増えたファンを見て、私がいなくてもやっていけるだろうと謎の確信を得て、推しを降りた。苦しかったリア恋に終止符を打ったのが8/24。その翌日に、とんでもない転機が訪れる。

 

【転機】

 やっとここからが本題。

 2018年8月25日。

まだ推しを降りたばかりで虚無な状態でバイトして家に帰った。テレビを見ると、24時間テレビのドラマが放送されていた。そういえば大学の友人(Wちゃん)が今年のパーソナリティのSexy Zoneのヲタクだったっけ。石ノ森章太郎物語?あ〜中島健人が出てるやつね!いやでもこんなにキラキラした石ノ森章太郎なんてwwいるわけwwwなど思いながらTwitterを開いた。すると、高校時代の友人、Nちゃんがいいねを押したとされる健人くんの記事のリンクが目についた。なんとなく軽いノリでリンク先に飛んでみる。内容はうろ覚えだが、とにかく握手会の対応が神であるということが書かれていた気がする。へぇ、ジャニーズにも握手会ってあるんだ…とカルチャーショックを受けるのと同時に、若手俳優の推しの握手会の塩対応さを思い出して、なんて優しくて胸キュンな対応なんだ…と驚きが隠せなかった。また、スキャンダルが無かったり、Twitterで雑誌の恋愛相談の内容が1万RTされているのを見たことを思い出して、好感度が爆上がりした。(ゴールで待ってるから、のアレです。)

 

8/26

 この日もバイトを終えた後に24時間テレビを見た。ワイプで抜かれるSexy Zoneのメンバーがとにかくキラキラしていて、眩しかった。この子が風磨くん?健人くんと見分けつかない!え!?マリウスくんてこんなに大きくなったの!?へぇ〜勝利くん顔整ってるねぇ、この子は…聡くん、ごめん初めて知った、など感想を家族に自由に述べていた。特に健人くんは、ワイプで抜かれていることを意識した表情を作っていて、プロだなぁ〜〜!と感心した。あかん、このままだと落ちてしまう、でもこんな私がジャニーズにはまるとか有り得ないっしょ!と思っていたのでテレビを見るのをやめて最後のパフォーマンスを見ることなく自室に引きこもった。しかし、Wちゃんによる#ウェルカムトゥーケンティーワールド のタグRTを目にしてしまい、俄然興味が湧いてしまったのだった。

 

8/27

 朝起きてテレビを付けたらスッキリが放送されていた。24時間テレビの翌日だったということもあって、そのことで持ち切りだった。そこで初めて見たSexy Zoneのパフォーマンス。度肝を抜かれた。キレッキレの健人くんのダンス。キラッキラのオーラ。私が求めていたアイドルそのものだった。一瞬しか映らなかったけれど、私に強烈なインパクトを残した。直ぐにYouTubeを検索した。何を間違えたのか、モーニング娘。Sexy ZoneがコラボしたLOVEマシーンの動画にたどり着いた。見た。画面の中に、モーニング娘。よりもモーニング娘。中島健人がいた。雷が落ちた。女ドルのオタクになるつもりだったのにいつの間にか中島健人…いいじゃん…!とか言い出してた。そこからすぐさまGoogle先生Sexy Zoneについて調べ始めると同時に、先述したWちゃんに円盤を貸してほしいとLINEを送った。STAGEコンを貸してもらえる話になっていたが、8/28、ついに待ちきれずAmazonでポチってしまったのだった。

 

8/29〜

 待ちに待ったSTAGEコンが家に届いた。その日はバイトがなかったので早速見た。…………圧巻だった。照明、衣装、演出。何もかもが最高だった。若手俳優の元推しは地下アイドルもやっていた。地下アイドルとジャニーズを比べるのもどうかとは思うが、比べ物にならないほどに素晴らしい世界だった。こんなに素敵な世界があったなんて。彼らが作り出すキラキラな世界に一瞬で魅了された。

 中でも、Miss Mysterious。ラスサビ前の健人くんのミステリアァス!と歌う所のアップの画面。あの表情を見て、めっちゃ化けるじゃん!!!すご!!!!そうそう、こういうアイドルを求めていたんだよ私は!!!!とひどく感動した。曲も大のお気に入りとなったので、めでたくCDもポチッた(チョロい)。

 もうそれからは毎日バイト前に狂ったように円盤を再生した。全部は見れなくても、お気に入りの場面をメインに再生した。もうSexy Zoneを補給せずにはバイトに行けない体になってしまった。ついに家族の目の前でも口ずさみだしたりオキテやサマハニをガチ踊りするまでとなってしまった。とにかく楽しかったのだ。あぁ、私も昔モーニング娘。を見ながら踊ってたっけ。初めてアイドルを好きになった時の感覚を思い出した。STAGEコンだけでは飽き足らず、サマパラ15、16にも手を出した。CANDYの虜になってCDをポチリ、5周年記念アルバムもポチッた。怒涛のセクゾ課金期間に突入した。

 

9/1

 バイト前に本屋に寄って生まれて初めてドル誌なるものを読んだ。かつて雑誌に載っているジャニーズを直視出来ない!と言っていた女が嬉嬉としてドル誌のページをめくっていたのだ。セクゾのページのテーマは失恋。リア恋をやめて実質失恋状態だった私にはもってこいな特集だった。そこでの、失恋した人への格言というコーナー。健人くんは、「大丈夫だよ、俺がいるじゃん」………落ちた。何度目だろう。健人くんに対してはリア恋ではないけれど、リア恋を辞めたヲタクとして当時やり場のなかった寂しさや苦しさを健人くんに全てまるっと受け容れられたかのような感覚を得た。さすがラブホリ先輩、もう敵いません。

 

9/3〜

  先述した高校時代のNちゃんとずっと前から約束していたサシ飲み。本来ならば9/1〜2まで若手俳優のイベントで大阪まで遠征していた話をするつもりだったのだが、結局遠征はせず、状況が状況だったのでジャニヲタの先輩であるNちゃんにSexy Zoneの波が来てると打ち明けた。「ジャニーズ沼来るのは初めてだよね?おめでとう!」と優しく迎え入れてくれて、ジャニーズのルールやジャニーズウェブ、ジャニーズネットなどのジャニーズのいろはを教えてもらった。Nちゃんは最近KinKi Kidsにはまっているらしく、健人くんが光一くんから気に入られているエピソードなどをきいて、先輩から可愛がられている健人くん…いいね!とますます推せみが増した。

また、Nちゃんは「健人くん以外のメンバーと、曲は好き?」と私に尋ねた。私は即答で「みんな好き!魅力的!曲も好みのドンピシャ!楽しい!」などと答えた。これも私がSexy Zoneにどハマりした大事な要素だったように思われる。地下アイドル兼若手俳優の元推しのオタクしていたときは、推しのことは大好きだけど推し以外のメンバーには全く興味が湧かず、曲も嫌いではないけれどCDを買う程ではないと思っていた。しかしSexy Zoneはメンバー全員が愛おしいと思えて、楽曲も円盤を見て「この曲最高!芸術に感謝!」と言いながら軽率にポチれるほどの魅力があった。つまり何が言いたいかというと最高の沼だということだ。

その翌日に軽率にウェブに登録、ファンクラブも数日後に手続きをしてバイトの給料日に入金した。家でSTAGEコンやサマパラを見すぎて、一緒に見ていた母親も健人くんの虜になってしまったので母親もファンクラブに入会した。

 このようにして、あれよあれよという間にSexy Zoneの沼にどハマりしてしまった。9月は若手俳優の現場が1つも無くて暇だったということもあって、軽率に円盤やCDに課金した。ベストアルバムに付いていたセクチャンを見てゲラゲラ笑ったり、SUMMARYのトンチキお耽美ワールドを目の当たりにして新たな性癖に目覚めそうになったり。

 デビュー曲の衣装がウテナ衣装と呼ばれていることを知った。確かに、あのキラキラ王子様の衣装と薔薇、初めて見たときはウテナっぽいな〜とは思っていたけれど、ジャニーズとウテナって組み合わせは果たして良いのか…?とずっと疑問に思っていて。でも、かなりの人がウテナ衣装と言っていたので、そういう世界観なのかなぁと!少女革命ウテナのオタクをしていた自分が報われた気分になった。Sexy Zoneは常に私の性癖を突いてくる。いやしかし本当に彼らなら世界を革命してしまうのではないだろうか…!

 私は今まで人と趣味が被らないのが格好いい!と思っていて。だから孤独に自分の好きなものを貫いていたけれど、その先のゴールに健人くんは本当に待っていた。でもここからが本当のスタート。まだまだひよっこだが、もっと勉強して中島担(と名乗るのも恐れ多いですが…)として楽しいジャニヲタライフが送れるように頑張ります!この出会いにSexy Thank You!