内省的な自己反省

文字で伝えたいこと Twitter→@aoyagi_mmk

古文と日本史が苦手な阿部担のABKAI感想

遅れててしまいましたが 阿部くん お誕生日おめでとうございました!!!!!阿部くんの未来に幸あれ。

激重お誕生日記事(仮)は後日あげる予定です。ちょっとつらいことがあったのでABKAIの感想を楽しく書かせて〜〜!!!!

 

 

今回ご縁があってABKAIに一度だけお邪魔してきました。人生初の歌舞伎!海老蔵さん!渋谷!平日の真昼間に渋谷を優雅に歩いて観劇、とっても贅沢な時間でした。

歌舞伎というと、高3の時に日本史の授業で先生に『若衆歌舞伎は今で言うジャニーズだよ!』と教えられててゲラゲラ笑ったぐらいしか思い出がなくて。まさか当時は自担が歌舞伎に出ることも、自分がジャニヲタになることもまっっっったく想像してなかったので、人生何があるか分かりませんね。

 

構成は、まずいきなりあべだて(手塚と義仲)が出てきて、2人の会話から回想...という形を何度か繰り返します。手塚と義仲は現代語だけど、回想は全部古語でした。すごくキャッチーな入り方だったと思います。

冒頭いきなりあべだてでびっくりしました。見せ場が盛り盛りでした。2人の息もぴったりだし、さらにすごいのが拍子木。2人の動きに合わせて音が鳴るんだけど、なんというか...お互い気迫の合わせ方がすごい。オーケストラの指揮と違って、役者と拍子木がお互いに息と気を合わせて...というのが伝わってきた。阿吽の呼吸っていうのかな。その時その時にしか出せない感じ。舞台はなまものだというけれど、それをものすごく体感したのが拍子木でした。

あと、歌舞伎役者さん、しれっとアクロバットする。ものすごく静かに。動いてるのに"静"が見えるというか...ジャニーズとはまた違ったアクロバットでした。圧巻。

それと、劇中で女形が客席を移動するシーンで、雑談的に『Snow Manのあべちゃんが〜館様が〜』って台詞の部分があって、ありがとうございます...!ありがとうございます...!の極みでした。歌舞伎もメタ認知入れるんですね。

そして海老蔵さん!オーラが半端じゃなかった...!セットと衣装の影響もあると思うけど、ひとまわり大きく見えました。あと顔面がお強い。圧倒されてしまう。

幕間では、打楽器奏者のお兄さん3人が即興で演奏してくださいました!部活でパーカッションやってたのでテンション上がりました。サービス精神も盛り盛りすぎる。アンサンブルが加熱していって、会場の手拍子もあって。こんなに激アツな幕間の現場、初めて遭遇しました。生演奏なのも歌舞伎のいいところ。

ストーリーも分かりやすかったです。あの時代特有のザ・義理と人情って感じでした。実盛めっちゃいい人だった。太郎吉見ながらこの子が後の阿部くん演じる手塚太郎になるのね....阿部くんいい役もらったね....ってメロって観てました。座席は一階席の後方だったけれど、キャパが狭いから双眼鏡要らずだったし、客席降りで一度だけ割と近くで観れたし満足でした。阿部くんめちゃくちゃ輝いてたよ。

 

観劇にあたって、ほんの少しだけ、勉強しました。せっかく観るならある程度ベースがあった方が楽しめるし。あと担タレなので(?)。といっても平家物語(原文と簡単な現代語訳)と、平安後期〜鎌倉時代の日本史の漫画を読んだだけですが。

結果として、これが大正解でした。

平家物語は義仲最期を高校の時にやったのでその復習も兼ねてました。改めて読んで、劇中にも巴と今井兼平が出てきて これ古文で出てきた人ーーー!!!ってなって楽しかったです笑。初めて自分の学んだことが生かされた瞬間だったと思います。あと久々に古文調に慣れておいたおかげで劇中も脳内で訳しながらおおよそ理解できました。『さ〜れ〜ど〜』で逆接〜〜〜!!!!!的な。(※ただし相当頭を使ったので観劇後めちゃくちゃお腹が空きました。観劇した日がちょうどYouTube不二家回の更新日だったのであれはただの飯テロでした。)

日本史の漫画は、時代背景を学ぶために読みました。

家にある全シリーズある50巻の中でも、木曽義仲は10コマくらい、斎藤実盛はたったの2コマしか出てこなくて。手塚太郎に関しては0コマです。斎藤実盛も手塚太郎も通常はテストに出ないはず。歴史上の重要人物でもありません。

でもそんな人物にも人生があり、人柄があり、ドラマがある。実盛は子供好きのいい人で自分が討たれるのを待っちゃうし、太郎吉は正義感が強くお父さんの首斬っちゃうし、大人になったら実盛の首斬ってドヤ顔しちゃうし。私、正直言うと日本史なんてただの暗記科目だと思ってました。だけど、歌舞伎を通して、血の通った生きた歴史を観ることができて、本当に楽しかった。歴史の面白さを生まれて初めて感じ取ることができた。それが何よりも、嬉しかった。

古文も日本史も苦手だったわたしがある程度予習して観劇を楽しめたのは、他でもない阿部くんのお陰です。阿部くんが勉強頑張ってるからわたしもちょっとだけ頑張ろうかなって思えました。そして、勉強を頑張ったら楽しい世界を見ることができることを教えてくれたのも阿部くんです。勉強は知識を詰める行為ではなく、自分が体験するあらゆることを様々な角度からキャッチするための感性を取り入れる場であることを今回学びました。

わたしは今大学の授業で、とある楽器について学んでいます。今までの自分だったらただぼーっと受けてるだけだったかもしれないけれど、今は卒業旅行で(行くかどうかは別として)生演奏を聴けたらいいな、そのために楽器の歴史をちゃんと勉強しよう。そうすればもっと楽しめる!と前向きに勉強できるようになりました。阿部くんのおかげで勉強が楽しいって思えるようになりました。本当にありがとう。

なんだかまとまらなくなってしまったけれど、結論、阿部くんのことがめっちゃ好き。

 

 

おしまい