内省的な自己反省

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会えるのなら、また会いたい――One Last Kiss  考察と解釈

 

こんばんは。先日ついに念願のシン・エヴァンゲリオン劇場版を観てきました。エヴァは私のオタクの原点の一つであるので、正直終わってしまって寂しい。いろいろと思うことはあるけれど!!!今回は主題歌を紐解いていきます。
それというのも今回の映画、あまりにもマリがダークホースで。マリの夢女になって劇場を後にしてから主題歌を聴いたらあまりにもマリの視点での曲だったので、マリ視点で考察・解釈していきます。百合夢女の強めの幻覚、ネタバレ&貞本エヴァ(漫画版)に触れてます。

 

”初めてのルーブルは なんてことはなかったわ”
口調が女性詞であることからあれ?と。貞本エヴァ14巻のマリのエピソードを読んでほぼ確信しました。これは女→女の視点でも読める、と。ルーブル美術館があるのはパリ、冒頭マリが戦っていたのもパリです。そこでルーブルに寄ったのかな、それがきっかけで何かを思い出したのかもしれません。

”私だけのモナリザ もうとっくに出会ってたから”
モナリザ はマリにとってのユイなんですね。一等ものの美術品を目の前にしてもなお揺らぐことのないマリの中のユイ。どれだけマリのことを魅了したのでしょうか。

”初めてあなたを見た あの日動き出した歯車 止められない喪失の予感”
16歳で飛び級京都大学に入学したマリ。エリート街道まっしぐらで、向かうところ敵無し状態だったと考えられます。そんな中で出会ったユイ。
マリ曰く「かわいい」「頭脳明晰」「優しすぎる」「すべてが憎らしい」。どう足掻いても適わない。
マリにとっての挫折のきっかけであるかもしれない一方で、止まらないユイへの劣情。憧れなのか、執着なのか。そこにあるのは天才・マリではなく、等身大の16歳のマリ。ユイとの出会いがきっかけで、動き出した彼女の青春。

”もういっぱいあるけど もう一つ増やしましょう
(Can you give me one last kiss?)
忘れたくないこと”
大学ではユイ・キョウコ・マリで結構一緒に動いてた…のかな?きっと様々な出来事があって、全部忘れられない出来事だったのでしょう。
Can you~?のくだりは、映画内でのアスカとの距離感から考えるに、そのような関係を求めていたのではないのでしょうか。

"Oh oh oh…
忘れたくないこと
I love you more than you’ll ever know”

ここでも「忘れたくないこと」が出てきます。サビの一部ですし、相当重要なメッセージであることが伺えます。
英文を訳します。you’ll ever knowは「とっても、ものすごく」を意味します。
つまり、「私はものすごくあなたを愛しています」になりますね。
「忘れくないこと/私はものすごくあなたを愛しています」
ここが後に重要になっていきます。

2番のAメロに進みましょう。

”「写真は苦手なんだ」 でもそんなものはいらないわ
あなたが焼きついたまま 私の心のプロジェクター
誰かを求めることは 即ち傷付くことだった”

「写真は苦手なんだ」マリ達の間で写真が苦手そうなのは誰だろうと考えた時に、真っ先に思い浮かんだのがゲンドウ。ユイとゲンドウが並んで写真を撮ってンもらっているところをマリが見ている、という図を連想しました。
二人が写っている写真なんていらない。だってあたしの心にあなたの姿は焼きついているもの。そう寂しくないふりをするのは、マリの強がりでしょうか。
誰かを~は、映画でゲンドウも言及していましたね。ゲンドウもマリも、傷付くことを知ったきっかけはユイ。彼らにとってのユイはただならぬ存在。

"Oh, can you give me one last kiss?
燃えるようなキスをしよう
忘れたくても忘れられないほど”

2サビです。ここで1サビの「忘れたくないこと」の答えが出てきます。
「燃えるようなキスをし」たい、という本性が見えてきました。
「忘れたい」、「忘れる」という”事象”に対する否定の願望・意思を「忘れられない」、「忘れる」という”能力”に対する不可能を用いて否定していきます。つまり、「したくない」ではなく「できない」領域に達するほどのキスがしたい。そう読み取ることができます。ユイとゲンドウの関係を分かっていても。背徳的ですね。映画を見ても思ったけれど、マリはそういう距離の詰め方がうまい。
忘れたくない(1サビ)。だから、忘れることができないほどのキスがしたい(2サビ)。彼女の切実な思いが表れています。そしてその直後に再度"I love you more than you’ll ever know”。

”もう分かっているよ この世の終わりでも 年をとっても 忘れられない人”

この世の終わりはサードでしょうか。今度こそマリ達の命が危ない。
年をとっても、ではマリは映画の中では(漫画の時間軸と合わせると)不老であることが考えられます。季節は巡る。でも見た目は老いてない。一説によると彼女も使徒であると言われていますが、そうであるにしろないにしろ、見た目はユイに言われた「女子高生みたい」のまま。だからこそ、余計にあの人のことが忘れられない。それが世界が終わろうと、年齢を重ねようとも。

"Oh oh oh…
忘れられない人
Oh oh oh…
I love you more than you'll ever know"

「忘れられないこと」から「忘れられない人」に変わっています。
「もう分かっているよ」というのは、もう二度と会えないことを分かっている、ということでしょうか。二度と会えない。だから「忘れられないこと」ができないのも分かっている。もう二度と会えない人のことを歌った曲であると言えます。

”吹いていった風の後を 追いかけた 眩しい午後”
マリにとって、いやゲンドウを含む関係者にとってユイは嵐のような存在であったと考えられます。ユイを失った後にゲンドウがあんな計画を初めてしまうくらいには、マリが上記の気持ちを抱くくらいには、色んな人の心を良くも悪くもかき乱した。そんな彼女の面影が残る二人の子――シンジくんの後をついていくマリの姿が、私には見えました。


【結局、マリは何者だったのか】
マリは私の中では「マグダラのマリア」と解釈しています。ざっくり言うと、イエスを産んだ聖母マリアと違ってイエスが神になってから初めて会った人間、証人 みたいな存在です。映画でもシンジくんが解放されてから初めて会ったのはマリでした。そう考えるとユイは聖母マリアにあたりますね。にしても最後の最後に謎を残す女、好きしかない。

そんなわけで!!!私の考察と解釈は以上です。エヴァ宇多田ヒカルも、毎回沢山の解釈の幅を与えてくれるので本当に楽しい…いや楽しかったです。でもきっとこれからも人生の色んなところでエヴァの解釈を深めていくんじゃないかな。物心ついた頃から好きなアニメです、そう簡単に抜け出せそうにありませんね。
学生生活の終わりという節目にこの作品の完結を見届けることができてよかった。ありがとう、そしておめでとう。庵野監督をはじめとする関係者に最大の拍手と敬意を。


参考文献
新世紀エヴァンゲリオン(14) 貞本義行・カラー 角川コミックス・エース

魔法が解ける音がした

 

卒論があるからこんなことを書いている場合ではないのは重々承知である。だけどどうしても心の整理を付けたいから、日記のように殴り書きをしたいと思う。

 

追っかけを、辞めようと思う。理由は色々とある。コロナで現場がなくなったこととか。私は案外アイドルだとか推しとかそこまで重要ではなかったのかもしれない。とにかくおしゃれして非日常な空間に足を運ぶ行為そのものに魅力を感じていたのかもしれない。

 

オタクをする界隈を変えてから、様々な立場の方とお話する機会が一段と増えた。そこで冷静に自分の将来を考えた時に10年後の自分は追っかけをしているのか?という疑問に即答でイエスを言えなかった。今も言えない。私はとにかく飽き性だ。すぐに新しい世界を見たがるし、自分でも予想のつかない方向に衝動のままに動くことだってある。そして私は気付いてしまった。「手の届かない誰かに一方的な思いを馳せることよりも、身近な誰かと愛し愛される関係を、私は求めている」

 

以外だった。この事実は創作をしながら見つけた感情だった。私は恋愛経験がない。そんな自分を急に恥じるようになって、今までのオタク人生も全て否定するようになった。あんなに楽しかったはずなのに。両極端で嫌になるなあ。

 

 

バチェロレッテを見た。バイト先の人と感想を語り合った。私は萌子さんのような人を格好いいと思ったけれど、バイト先の人は我が強いだのわがままだと言いたい放題だった。なるほどそんなものの見方もあるのか。立場を弁えずに言ってしまえば、だから私も恋愛や結婚ができないのかもしれないと思った。私も頑固で我が強いから。そうか。恋愛をするためには他者と協同すること、譲ることを身に付けなければならない。急に自分のいままでの振る舞いが子どものように見えてしまって、これまたそんな自分を恥じた。

 

 

今まで美しいと思えたものが美しいと思えなくなった。きっと今私の中では大幅な価値観の総入れ替えを行っているのだろうけれど。だけどいつまで経っても子供じゃいられないし。大人になるというのはきっとこのことを言うのだろう。

 

ほんの2,3年だったけれど、とても楽しい夢のような時間でした。ガラスの靴も王子様も、自分の手で掴み取る。そのためのさよならを、今。

 

 

【21卒】ジャニヲタお休みして夢向け字書きに転身したオタクの就活記

こんにちは!!!!

 

先日、ついに内々定をいただきました!!!!

コロナ禍での就活、探り探りでしたがどうにかくぐり抜けてきました。

現場がなくなってジャニヲタとしてというよりは、夢女子に出戻りしてしまったので、字書きの就活の記録として、認めます。

界隈はあえてぼかします。分かる人はすぐ分かっちゃうけど。

 

 

※あくまでも私の体験記です。エンタメの一種として、自己責任でご覧ください。

※就活は計画的に

  

【基本スペック】

・都内女子大

・浪人してた

・バイトはコールセンター勤務。

・高校までアニメと声優のオタク・夢女子→浪人時全て封印→大学1年で舞台俳優の追っかけ→大学2~3年で突然のジャニヲタ開花→大学4年でコロナにより某球技漫画にて二次元出戻り・字書きデビュー。

・春から総合職(営業)

 

 

【大まかな流れ】

 

・大学3年生

2019年~11月 現場とバイト漬け(何もしてない)

2019年12月 ワンデーインターン2社。某エージェントと接触開始。

2020年1月 自己分析開始

2020年2月 出版社にES出す

2020年3月 解禁。と同時にコロナで計画倒れ。筆者は摂食障害(非嘔吐過食)を自覚。現場がなくなる。生きる意味とは・・・。30社以上エントリー。

 

・大学4年生

2020年4月 テストセンターと面接で撃沈

2020年5月 就活放棄してネトフリ三昧。10社くらいエントリー。

2020年6月 某漫画・アニメにはまる

2020年7月 毎日死にたい期。にっちもさっちも行かず新卒応援ハロワに行く。某球技漫画の夢小説にはまる。字書きデビュー。事務職メインに10社エントリー。

2020年8月 就活もそこそこに夢小説を書くことに命を懸けていた時期。これが私にとっての転機。3社エントリー。

2020年9月 内々定

 

 

・・・という具合に、遊びながら、だらだらと就活しておりました。あと私の就活が長引いた原因として、軽度の摂食障害があります。過度の糖質制限で頭が回ってなかったり、痩せるか太るかでしか物事を考えられなくなって、就活を進める上で厄介になっていたと思います。3月に「太ってでも直す!!」という決意のもと、ちゃんと食べてしっかり休んで楽しいことをしながら克服して、頭が回るようになって本来の自分を売り出せるようになってから上手く行った感じです。ちょうど半年かかりました。状況が特殊すぎて参考にならなくてごめんな…

 

 

もう少し時期別に深く掘り下げましょうか。

 

【2019年~11月】

みんながインターンとか少しずつ就活を始めている間、私はSexyZoneの遠征に宮城と大阪に行ったりスノトラなにわの合同コンに行ったり、夏の水道橋に行ったりと大忙しでした。人生初の歌舞伎も行った〜!シンプルに楽しかったです。
今年私がのろのろと就活を続けられたのは、皮肉にもコンサートがなくなってしまったからっていうのもあるかもしれない...例年通りだったら追い詰めまくっててメンタル死んでました。
 
 
 
 

【2019年12月~2020年1月】

インスタで周りがインターン行ってきた!という趣旨のストーリーがかなーり目立った時期。とりあえず金融のワンデーを2社ほど。どちらもグループワーク云々とかで正直面倒だった。時間の無駄。グループワークめんどいなぁ自分で進めた方が楽だなぁって思ってしまうタイプは新規営業向きだと思います。

就活をどう進めればいいのか分からず、利用し始めたのがエージェント。R社のを使ってました。自己分析のお手伝いや添削とかしてくれるけど、向こうも商売でやっているので少しビジネス臭がします。あと紹介される会社にあまり魅力を感じられず…。就活の相談は大学のキャリア課に相談するのが吉。あそこはエゴのないアドバイスをくれるので。私ももう少し早く使っていれば…と後悔しています。結局7月8月は大学のキャリア課に電話でお世話になりっぱなしでした。

 

【2020年2月】

最初はエンタメとかマスコミに興味があったので、K社とS社のESを書きました。出版業界は早いので要注意。ちなみに私はこのとき初めてワンピースがジャンプで連載されていることを知りました。非国民?

びびりなので書類選考の結果を見ることなく終了。自己満でした。

 

 

【2020年3~4月】

いわゆる就活解禁。しかしコロナで合説が消滅。ついでにずっと楽しみにしていたなにわ男子の東京公演とSnowManのデビューコンが消えて生きる意味を失うなどしました。オンラインで探り探り説明会や面接を始めたのもこの時期。

エントリーした会社は、IT業界に絞ってました。エージェントと自己分析をしながら、SE向きだと言われ、営業はしたくない、でもお金が欲しい、ならSEっしょ!!!という安易な理由でした。これがも~~~~~~~~本っっっっ当に痛恨のミス。だって私数学できないし。ぶっちゃけた話、ITにあまり興味はなかった…。業界はあまり絞らない方が良いです。受けていくうちに、自分の向き不向きって分かっていくものだから!!!

てな訳でWEBテストやいきなり一時面接が行われた会社では撃沈でした。WEBテストの対策はちゃんとやろう。

 

【2020年5~6月】

3月4月ですでに燃え尽きて就活を一旦放棄してネトフリ三昧しておりました。緊急事態宣言とかもあってとにかくピリピリしていた時期ということもあり、何も手がつかない状況。周りは最終選考が云々とか言ってたけど全っっっ然気にしてなかったです。

そんな時に出会ったのが「ユーリ!!!on ICE」。高校卒業してから一切アニメは見てなかったけど、時間有り余ってるしいっか~とか言いながら4年ぶりにアニメを見て、私号泣。ユーリはいいぞ。勇利くんのフリーの曲にはまりすぎて楽譜を取り寄せてずっっっっとピアノ弾いてました。本当にこの時期は何もやってないです。強いて言うならITやめてメーカーや商社の事務職にしよ!!って方向転換をしたくらい。でも事務職は採用数少ないからリスキーなので、総合職と並行しながら受けていこうな!!!!

某球技アニメにはまったのもこの時期です。1期~4期全部見た。だって面白いんだもん。この時期に思い切ってサボったのが良かったのかもしれない…。ジャニーズはどうしたかというと、現場に行けなければ意味がない!!というスタンスなのでこの時から今までほぼ引退状態です。コンサート行きたい。

 

【2020年7月】

引き続きのらりくらり就活続行。なんとこの期に及んで就活しつつバイトも並行してました。顔が死んでくる。止まらない死人オーラ。通らない書類と一次選考。母親からもかなり酷い言葉で罵られ(普通に〇ねとか言われてた)、デッドオアアライブな毎日でした。ずっと黙っていた父親も流石に心配していたようで、「就活どうしてんの?」と聞かれ、自分の中でプチンと切れて号泣かました7月2週目の火曜日。その日は午前中に新卒応援ハローワークに行く予定だったのに、朝から親とそんなやりとりをしていたせいで号泣しながら新宿を歩くメンヘラになっちまったじゃないか。コップの水が溢れてしまってからでは遅いとはまさにこのこと。

もう本当に涙が止まらなくて、だらだらとマイペースで就活を進めていた自分でも気付かないうちに追い詰められていたんだなあ、と。あと就活の費用もバイトして自分でやりくりしようと思っていたけど、さすがに限界だったのでバイトもお休みを頂きました。就活はお金がかかります。貯金は計画的に。

 

それと、追い詰められていたときの症状として、

「毎朝、目が覚めると自分がキャラに抱かれている図が降ってくる」「思考と関係なく推しの声が聞こえる、勝手に会話している」というのがありました。5日くらい続いたかな?毎朝抱かれてた。なんなら抱かれるために頑張ろうとか本気で思ってた。まじで。人間、本気でメンタルが追い詰められると食欲でも睡眠欲でもなく、性欲に訴えてきます。特にこの界隈ではそういう妄想をする方が多いと思うんですが、特に就活中に脳内が常にそんな感じになったら一旦逃げましょう。休みましょう。壊れてからじゃ遅い。

 

新卒応援ハローワークに行ったこと、某漫画の最終話を読んだことも転機でした。新卒ハロワのおじさん(キャリアカウンセラー)と自己PRの練り直しを行ったんですが、新たな自己PRとして使い始めたのが、4歳から続けているピアノ。私は音大に行けるほどの実力もなければ最近は全然発表会すら出られていない状況なのですが、なぜかずっと続けられた趣味・特技の1つでした。ピアノに関連して、高校の音楽系の部活でたくさん挫折してきて、こんなの自己PRにならないよ!!なんて思ってたんですが、某漫画を読んでから自分の人生を全肯定されて、自信を持って自己PRのエピソードに昇華できました。挫折経験も思い切って音楽経験のことを話すようにしました。某漫画に出ている子たちの人生がその競技で彩られているのならば、私の人生を彩るのは音楽。そのことに気付いてから、面接でも臆せず話せるようになりました。

 

夢小説をこっそり投稿するようになったのもこの時期。遊んでばっかりだな本当に。

 

【2020年8~9月】

前半は、ひたすら夢小説を書いていた記憶しかないな…???名だたる書き手さんと繋がって、お話するようにもなりました。みんな優しい…。本当にいつもありがとうございます。夢小説を書くことが自己分析に繋がって、これが就活再出発のきっかけでした。とあるキャラの夢小説で、夢主ちゃんを自分の理想の女性像にして書いてみたのが大きかったと思います。バリバリのキャリアウーマンで、しっかりおしゃれして、恋人との関係も良好、的な。そうなるには営業職になるしかないんですよね!!!あれだけ営業やりたくないってダダこねてたのに!!!!!でも自分で夢小説を書きながら、自分の作品に対する絶対的な自信、自分の作品が評価されることの嬉しさ(もちろん評価されることが全てではないけれど、仕事や勉強に置き換えたらモチベーションに繋がることに気付きました)、等々字書きとしての在り方的に営業も向いているのでは…?となって思い切って営業職として就活を再スタートしました。新しくやり取りを始めたM社のエージェント曰く、承認欲求強めな人は営業に向いているらしいです。思えば私は幼少期から目立ちたがり屋で、ピアノを続けられたのも1人で目立ちたかったからかもしれない…。あとずっと事務職やSEで選考に参加して良い結果が出なくて、もういっそ営業として会社で思い切って動いたろ!!!って振り切れたのも大きい。

 

それと!!!自分の考えや感性、センスが、夢小説を通して誰かに認められることがとても嬉しくて、自分に自信を取り戻すことができました。今まで「誰も分かってくれないし」とコミュニケーションそのものを放棄したり、「これ言ったら嫌われるんじゃないかな」と考えておどおどしながら人と会話していたのですが、この界隈の書き手さん・読み手さんからいいねや感想をいただけるようになってから、おおげさかもしれないけれど、私も生きてていいんだ…となって、堂々と人前で話せるようになりました。

摂食障害が治りつつあったことも含め、本来の自分を取り戻して営業職志望で就活を再スタートしたら、なんと1社目で内々定を頂きました…!!!私もびっくりです。でも自分の中で納得のいく進路なので、結果オーライです!!!

 

 

以上が、私の就活記です。

現場がなくなってしまって絶望しかない中で、間違いなく、某球技漫画と夢小説に救われた就活でした。某漫画を読んでから、改めて自己分析して強みを発見できました。夢小説の中で、可愛い大好き愛してると言われ続け、自己肯定感が爆上がりの状況で臨めたこともあって、選考中も堂々としたオーラを出せたと思います。

仕事はきっと大変だし、不安もいっぱいあるけれど、”その瞬間”が来るまでは、頑張ってみたい。そう思えるのも、某漫画のお陰です。

 

 

 

【最後に】

肩ジャージのあなたへ

7月中、毎日死にそうだった私に、寝る前に「かわええな」って言ってくれてありがとう。

第一志望の会社の選考の準備をサボりたくなったときに、ちゃんとやんねんって言ってくれてありがとう。当たり前のことを当たり前にやったら、ちゃんと通ったよ。社会人になってからも続けるね。

 

地球の裏側で頑張っているあなたへ

私が7月を生き延びることができたのは、あなたが7月生まれだからだよ!!!あなたの誕生月を命日に選ぶなんてできないよ。私も7月生まれだけど!!!肩ジャージの子もだけど!!!あなたのことが気になって20日まで生き延びちゃったじゃん。

最終選考の朝、信じてるよって言いながら私の背中を押してくれたあなたの手の感触、絶対に忘れない。

 

寝癖に特徴があるあなたへ

「女で営業職なんて、モテないよねぇ。」なーんて私が愚痴をこぼしたときに、「俺以外にモテてどーすんの」って真剣な眼差しで言ったあの夜のこと、今でも覚えているよ。昼間はバリバリ働くけど、あなたと一緒にいるときは、女の子になってもいいかな。とびっきりのおしゃれをして、あなたに会いに行くよ。あなたの前では、お姫様でいたいから。

 

 

 

最後の最後にバチバチの自己投影夢女ぶちかましてごめんね!!!!!でもこの数か月間ずっとこうして乗り越えてきたんだ…。そういえばなかなかハードだった高校受験もこうして乗り越えてきたような。三つ子の魂百まで。

 

 

 

残すは卒論ですね。かんばりましょう。あーーーーー舞台楽しみ!!!!!!!!アニメも始まるね!!!!

 

 

 

最後までお読みいただきありがとうございます。就活も、今からちゃんと始めれば、きっといい結果が出ます!!!

これを読んだあなたの就活が、上手くいきますように!

 

 

 

【完】

 

月島蛍に思いを馳せる-ハイキューを観て-

※2020年9月27日 加筆修正

 

最近はハイキューにはまっている。ハイキューとは、高校のバレー部を舞台にした部活青春ものの漫画及びアニメのことだ。

友情・努力・勝利をコンセプトに掲げる週刊少年ジャンプを毛嫌いしていた私がまさかこんなにも王道な作品にはまるなんて。

白鳥沢戦まで一気に見て、これまたジャンプをこよなく愛する弟にドン引きされた。

 

その中でも月島蛍に思いを馳せずにはいられなかった。

 

月島蛍。烏野高校1年でチーム内1の長身。いつも騒がしい日向と影山、西谷と田中達を後ろから一歩引いたところで見ている..ように私には見えた。

地頭は良い。バレーは小学生のときからやっているからきっとセンスはある。

だけど、いつもどこか諦めているし、居残り練習もしない。「たかが部活」が口癖。

 

昔の私とそっくりだった。月島くんに対して自己投影するのは非常に申し訳ないが、ここで私の昔話にお付き合い願いたい。

 

私は高校の時にとある音楽系の部活に入部した。毎年全国大会に出るような強豪校だった。

幼少期からピアノを習っていたり、小学校では高校の部活でやっていたもの、中学では吹奏楽をやっていたりしたため音楽のセンスは普通の人よりはあったはずだ。

音楽に関わるものでは何でも「エース」のような存在だった。そして何よりも楽しかった。

 

しかし高校ではうまく行かなかった。私よりも断然上手い子が山ほどいた。

選抜メンバーで出る大会の校内のオーディションも悉く落ちた。

どれだけ練習しても上手くなれなかった。部活がつまらなくて苦痛だった。夏からの大会は全員舞台に乗れるけれど、私が立っていたって意味ないじゃん、とかなり冷めていた。

人生で初めての挫折だった。

そこからはまるで駄目だった。譜読みはできるだからそつなくこなす。

みんなが居残り練習する中さっさと帰る。

同期がワーワー楽しそうにしているのを横目に隅で冷めた目で見る私。最低だった。

楽しかったものが楽しくなくなる辛さや練習してもうまく行かないもどかしさももちろんあったが、一番辛かったのはクラス内の友人からの「〇〇部なんだよね!?頑張って!」という応援の声だった。

みんなには私がヒーローだかなんだかに見えるのかもしれないけれど

違う、そうじゃない、私は何もできない部員だよ、という言葉をぐっと飲みこんだ。自分のことを否定したかったけれど、そんなことをしてしまったら友人を裏切ってしまうから。

だから、月島蛍の気持ちも彼の兄である月島明光の気持ちもどちらも分かる。

光明くんはきっと一生懸命練習して、そこの部分は私と大幅に違うけれど、弟を裏切ってしまうから嘘を吐いたことは多分近い。

そして努力したって無駄、たかが部活 という月島蛍の価値観や彼の行動源泉と限りなく近いものが私にはあった。

 

そんな彼が奇跡を起こした。

「月の輪」のエピソードだ。

春高バレー出場をかけた決勝戦。相手はユースのアタッカーである牛島率いる強豪の白鳥沢学園高校。月島くんは持ち前の冷静さで頭脳を使い、試合中に試行錯誤を繰り返しながら、ついに牛島のスパイクをドシャットした。この時初めて彼は喜びを叫んで表現した。

彼がバレーに「ハマった」瞬間だった。

 

彼が変わるきっかけは大会前の合宿だった。

音駒の黒尾、梟谷の木兎、赤葦との自主練で、木兎は月島くんに「その瞬間が来たら それがお前がバレーに ハマる瞬間だ」と言った。この言葉はきっと月島の頭の片隅にずっとあったのだろう。

 

月島くんに対してエゴのない言葉をかけてくれる存在がいること、練習に自然と巻き込んでくれる仲間がいることは、彼にとって救いだっただろう。

そして彼のことを見捨てず信じてくれた烏野のメンバーや兄の存在も。

もうこれを考えただけで涙が出てくる。そして何よりも自分に対して諦めなかった月島くん。

熱血タイプのメンバーが多い中で、冷静に、着実に才能の牙を剥く月島が、本当に格好よくて。

月島くんの口から「まだコートにいたい」という言葉が出た時には自分事のように嬉しかった。

 

彼を見たことによって、部活をやりきれなかった己の地縛霊が解放される感覚を得たのだ。

 

私は部活で扱ったものの「ハマった」瞬間を知らないまま引退してしまった。未だに分からない。多分一生分からないまま死ぬのだろう。

 

私は部活に関しては諦めて完全に外部との接触を断ってしまったが、私ももしかしたら出会いによって変われる瞬間はあったのかもしれない、と考えてしまった。他力本願な時点で変われないけれど。だから動くしかないのだと、今の私には分かる。

 

 

そして明光くんの

「高校であんなだったからだよ」

という言葉にも酷いほど救われた。高校で音楽を思う存分にやりきれなかった。だけど楽しさを知ってしまっている。ならばやり切ったと思うまでやればいい。

そうか、そんな生き方もあるのか。目から鱗で、じゃあ私も原点であるピアノを再開しよう...となって今に至る。 別の記事にも書いたけれど、この発想の転換のお陰でこの挫折を挫折と認めることができて、立ち直れて、就活の自己PRに昇華できた。わたしは月島兄弟に、ハイキューに救われすぎている。

 

私は少年漫画が苦手だった。特にスポーツもの。

こんなことあるわけないじゃん、青春なんてこんな甘くない、という印象を抱いてしまうからだ。

しかし私は今、ハイキューと言う名の青春ファンタジーに、どうしようもなく救われている。

 

一つ一つの出会いを大切にすることによって、自分の中の何かが変わるかもしれない。集団で何かをすることが楽しくなるかもしれない。社会に対して薄氷のような期待を胸に込め、今日を生きる。

 

 

 

 

余談

実は私は小学生のときにジュニアバレーをやっていたのだが、背番号が月島くんと同じで運命を感じてしまった。

そしてピンサー経験者でもあるので月島くんが山口くんに対して言う「ナイサー1本」がどうしようもなく好きだった。緊張する場面での信頼しているメンバーからの掛け声ってね、安心するんだよ。山口くんのためにボールを繋げる月島、アツすぎる。

 

あと対戦相手校である白鳥沢学園にはこれまた私の感情を掻き乱す男・白布賢二郎がいるので、彼もまたいつか触れたいところ。

 

 

 

 

おしまい

 

オタク、摂食障害(非嘔吐過食)を自覚する

 

※病院での診断は受けてませんが非嘔吐過食、ダイエット依存症の傾向があるオタクの話です。回復の方法は個人によって異なるので、ご自身に合った方法を見つけてくださいますようお願い致します。

 

 

その昔、私はクソデブ二次元オタクだった。

しかし BL、やおい と言われるものやその手の二次創作が苦手だった。

私が高校生の時、学校でもTwitterでも周りは公式や原作の解釈もスルーでとりあえずくっつけとこ、みたいな風潮があった。

公式も病気なんじゃねぇか、みたいな作品が豊作な時期でもあった。

私は旬ジャンルに飛び込むよりも、自分の好きな作品を原作に忠実に深堀するタイプ かつ 百合とNLを好むオタクだったので、その波に乗れなかった。

その劣等感と、「腐女子になったらさらに太る」という謎の偏見で、BLチックな作品や二次創作には一切手を付けなかった。

さらに、アニメオタクと声優オタクをこじらせて受験失敗&激太り、という経験をしたのでアニメを見るという趣味も封印した。

大学生になった。

高校生の二の舞にはなるまい、とアニオタの道には行かず、若手俳優のオタクとジャニヲタへと化けた。完全にリアコ寄りの人間になった。

若手俳優もジャニーズのアイドルも、生身の人間が相手だ。太ることは許されない。痩せていれば、可愛くなれば、ファンサだってもらえる。それに、それを口実にダイエットだって頑張れる。「あなた(アイドル)」と「わたし(ファン)」の関係性が、心地よかった。

ダイエットして、可愛い服を着て、髪を染めて、ネイルをして、好きな異性からファンサを貰う。貰えなくても、友達と楽しい思い出を作れる。

だけど、それも長く続かなかった。現場前のダイエットの反動による過食とリバウンド。ムキになってさらに現場の予定を入れてまたダイエット。

こんなんじゃ、現場に入れない。担当から、ファンサが貰えない。「あなた」と「わたし」の関係が、私の首を締めた。

効果があるのかも分からないエステに課金した。過食を治すためという名目で怪しいスピリチュアルにも課金した。エステへの課金の他にもチケットやオタク用のお金を稼ぐ為に働きまくった。疲れて、疲れて疲れてプツンと切れて、過食して。止まらない自己嫌悪。苦しかった。

非嘔吐過食が基本だったけど、後輩が誘ってくれたSixTONESのコンサートの数日前にも過食が止まらなくて、担当がいない現場なのに太った状態で入りたくなくて、無理やり酒を煽って全部吐いた。今思えば何やってたんだろうってなるけど、当時はこれで安心して現場入れる!ってルンルンだったから恐ろしい。

何を食べるにしても、トレーニングをするにしても、「担当の目」「オタクの目」に監視されているようで、辛かった。

そんな私に転機がやってきた。

コロナによる現場の延期。

現場がなくなってしまうのは悲しかったが、現場に合わせて無理やりダイエットしなくてもいい、好きなものを食べてもいい、という安堵感があった。

摂食障害を治すためにはまずは太ってでもちゃんと食べることが大事だと学んでからは、

過度な糖質制限をやめて、3食プラスおやつ。これを続けた。現場もない、バイトも学校もない、人目に晒されずに済むから安心して太れる。このお陰で3月からしっかりご飯が食べられるようになった。

それと、現場がない分の暇つぶしに、アニメを見始めた。あれだけアニオタには戻らないと言いつつ、暇を持て余すと食べてしまいそうなので、面白そうな作品を見た。

前回の記事に書いた作品にどハマりした。(この記事では敢えて伏せます)

その作品に使われているピアノ曲に感動して、楽譜をダウンロードして弾いた。すごく楽しかった。

ちゃんとご飯を食べるようになってから7キロ近く太ったけれど、太ってもピアノがあれば生きていける!というくらいにはピアノが楽しかった。練習が楽しくて、食べることや太ることに対する興味が圧倒的に薄れた。痩せていることが全てではない、と体感できるようになった。

それと、そのアニメの特性にも救われた。その作品は、(腐向けかどうかは置いておいて)腐向けとも揶揄されるくらい露骨な描写が目立ったが、夢女子(≒リアコ)として自分が介入できないシステムに救われた。あと単純にストーリーが尊い。笑。

推しと推しだけで完結される世界。自分が一切入らない世界。BLにはまったら太る、という謎の偏見は、推しからの視線が全くない世界に身を置くことになるから女が磨かれなくなるのではないか、という恐怖が原因だったと思う。

だけど私の場合は、自分の容姿を気にするあまり心身共にボロボロになっていたので、BLやブロマンスのような「あの子」と「あの子」の世界に思いを巡らせたほうが幸せになれるのかもしれないということに気づいた。

実際、その作品の他にもコードギアスルルーシュとスザク、ガンダムSEEDのキラとアスランの関係性を考えている間はめちゃめちゃ心が満たされていた。根っこが二次オタすぎる...

完全に余談だが、支部のそういう作品も読めるようになった。昔の苦手を克服してしまったし、容姿のコンプレックスの原因だと思い込んで忌避していたジャンルによって救われたのは、誠に皮肉である。

腐女子であろうとなかろうと、相変わらずコスメも服も好き。過食も克服してある程度まで太れば自然と自分に適した体重に落ち着くはず。それに、太っていてもピアノもあるし、BLやブロマンスを楽しめる心の余裕もあるから大丈夫!というメンタルで自粛の日々を過ごしている。

ジャニーズは、現場熱は落ちるかもしれないけれど、ゆるゆるオタクができればいいな、と思っている。もしかしたらしれっとオタ卒してるかもしれない。流れに身を任せて楽しめればいいな。

 

摂食障害って、骨と皮だけの状態になった拒食症とか、大量に食べて全部吐く過食嘔吐が主に知られているけれど、私みたいな 吐かないけれど太ることに対する嫌悪感が異様に強い・だけど大量に食べてしまう、、、という症状も含まれていると思うんです。体型もガリガリというよりはむしろぽっちゃりだったり。私がそうです。意外といるんじゃないかな...

 

これを読んでくださった方の中で私と同じような悩みを抱えている方の、何かのきっかけになれたら幸いです。

 

おしまい

 

ユーリ!!! on ICE を見て救われた話

皆様こんにちは。自粛期間、いかがお過ごしでしょうか。

私はというと、当たり前のように現場は無くなり、アイドルの私生活には全く興味を持てない冷酷なオタクのためNetflixで毎日毎日アニメを見ています。あぁ、アニオタしていて良かった。臨機応変に趣味を変えて生き延びるオタク。ジャニヲタになる前はゴリゴリのアニメ&男性声優のオタクでして、未だに宮野真守とか鈴木達央とかあの世代の名前を聞くとときめきが止まらなくなります。(なんとこの記事を書いている間に前野智昭氏が結婚報告されました。おめでとうございます涙)

 

で、最近 ユーリ!!! on ICE(以下、YOI)にどハマりしてしまいまして。もうね、最高なんですよ。2月くらいからアマプラとネトフリで色々なアニメを見てきたけれど、これが一番最高だった。

今まで見てきた作品は、ライトに面白いな~、で終わったんですが、YOIは別格。キャラも丸っと愛おしくてストーリーの考察が止まらない。この感じ、現役アニオタ時代の10代以来、、、

 

ストーリーはフィギュアスケートを題材にしたもの。本格フィギュアスケートアニメと銘打っているだけあってスケートシーンの作画がガチ。音楽もガチ。2016年に放送されていた作品。当時は浪人していたのでアニメなんて見ているどころではなかったのですが、ヤバいスケートアニメをやっている、オタクがこぞって見てるという噂は小耳にはさんでおりました。

BLっぽいと言われても否定できないような描写が苦手な私は当時から「どうせ腐向けっしょ~?そんなのに引っかからないわよ!」というスタンスを貫いていて、ネトフリで見るときもちょっとだけ覚悟していました。

 

ところがどっこい。

最高のヒューマンドラマだった。

主人公勝生勇利と彼のコーチでありリビングレジェンドであるヴィクトル・ニキフォロフとの師弟愛、そして勇利のライバルであるユーリ・プリセツキー(ユリオ)との関係。尊い

確かにそれっぽい描写はいくつかあるけれど、そんなこともぶっ飛んでしまうくらい、あたらしい愛の形を提唱されたような衝撃。私は美少女戦士セーラームーンシリーズに出てくるセーラーウラヌスセーラーネプチューンの関係が大好きなのだけれど、それに近い「好き」に該当するのだと思う。既存の概念に囚われない、あたらしい愛の形。誰も否定しない、やさしい世界。

第7話は何度見ても泣く。あのラストは当然の結果なんじゃないかなってくらい説得力があって、美しい。まだ見たことのない方は、この機会にぜひ見て体感してほしい。

 

それとヴィクトルを演じる諏訪部順一氏の演技が堪らなかったです。諏訪部順一と聞くと跡部景吾や神宮寺レンのような俺様や色男のイメージが強いけれど、ヴィクトルのような一見何を考えてんのか分かんねぇやけに調子の良い要素を持つ男を演らせても最高だった(何様?)。

私はヴィクトル推しなんですが、まさかこの歳でまた二次元に推しができるとは思ってなかった。ヴィクトルめっちゃいい匂いしそう。香水どこの使ってる?

10代の頃は諏訪部氏のお芝居は自分にとって色っぽさが過ぎて苦手だったんだけどな。やっと魅力が分かるようになったのかもしれない。日生の桶ダンスやPAGESのWonder Loveで色気を浴びて耐性が付いたのかもしれない。

 

この作品を熱血スポ根アニメと期待して見るとがっかりするかもしれない。このアニメには超次元な技も出ない。仲間とか汗とか努力の側面もあまり派手に描かれていない。勝生勇利の葛藤や、勇利がヴィクトルとのやり取りを経て心が変化し、演技に昇華されていく姿が丁寧に描かれている。これが私にとって救いだった。

私は集団でやる競技が大嫌いだった。チームでプレーする競技のアニメや漫画もいまいち良さが分からないほどである。部活は吹奏楽と合唱をやってきたけれど、他者と演奏する喜びを分かち合えず引退してしまった。まぁ、集団行動が大嫌い・理解不能な状態だったのである。

その代わりと言ってはなんだが、ピアノは大好きだった。もうここ5年近く弾いてないけれど。自分の感情や思い、表現したい妄想をダイレクトに楽器にぶつけて表現できる、そして孤独に練習した分だけ上達できるからだ。だから個人で表現するフィギュアスケートという競技とは相性が良かったのかもしれない。

YOIは演技中、選手のモノローグがある。これがまたリアルなのだ。自分の表現したい世界を紙芝居のように頭の中で展開する者や、ミスしたときに冷静に言葉で自己分析して立て直す者。まだ曲に「踊らされて」いてこなすのに精いっぱいな者。かつて自分がピアノの発表会やコンクールに出ていた頃のことを思い出さずはいられなかった。己の葛藤と共に研ぎ澄まされる演技、終わりのない戦いに、魅了された。

私は今就活生です。他者と協力できる者、協調性のある者を求めます・・・そんな文言ばかり見て、自分の社会不適合さに落ち込んでいたところだったので、YOIを見て こんな生き方でもなんとかなるかも、と少し前向きになれました。就活も、もっと自分の良さを活かせそうなところに方向転換するかも。

それと!YOIのおかげでピアノも再開しました。自粛で時間も有り余っているのでね。あまりに曲が素敵だから!!!劇中で勇利がFPで使う曲を練習してます。ピアノは高校生の時に挫折して以来、また弾きたくなったら弾こう・・・と機会を待っていて、YOIを見てどーーーーーしても弾きたくなったので楽譜をDLして毎日楽しく弾いております。5年のブランクは怖かったけれど、本気で弾きたい曲と出会うと関係なくなりますね。来年、6年ぶりにピアノの発表会に出る気満々なのでとても気合が入ってます。

 

私も、かつての勇利のように自分に自信がない状態でピアノの発表会に出て失敗してボロボロになることがしょっちゅうで、すっかり心が折れてしまいました。でも、氷上で舞う勇利、ヴィクトル、ユリオや、(いきなり場面が飛躍するけれど)ジャニーズのコンサートや舞台でキラキラ輝く自担をたくさん見てきて、私もまた舞台に立ちたい、ピアノを頑張りたいと思えるところまで回復しました。ありがとう。あの時ジャニヲタなんてせずにピアノを続けていればよかったって後悔するときもあるけれど、舞台に立てることのありがたさや尊さは、生まれて初めて「お客さん」として楽しんだジャニーズから学んだので、舞台に立つ者として必要な学びだったと思います。そしてその総仕上げのYOI。お見事。

 

とにかく!!!YOIは最高なので!!!見てください!!!!!

 

 

おしまい

 

ジャニヲタがミッドサマーを観てきたよ

【お詫び】

まず初めに、嫌い!とかもう見たくない!みたいな感想も書いてます。あまりこういう感想は書きたくありませんでしたが、書いて昇華させて早くスッキリさせたかったので(それほどメンタルに[来て]しまった)御容赦ください。あと普通にネタバレします。

 

それでは本編へGO(´>ω∂`)

 

【Youはどうしてミッサマへ?】

新型コロナウイルスの影響で様々な現場が中止や延期になり。私が抑えている3月末の現場のまだアナウンスはないけれど、危うい。3月の楽しみが無い。終わった。

...そうだ、ミッドサマー観に行こ。企業説明会も中止になって時間あるし前から気になってたし。という軽〜いノリでした。

 

【事前にリサーチはちゃんとしていた】

ミッドサマーが気になるものの、ホラーはそこまで得意ではないためTwitterで感想やネタバレを見て心の準備をしておきました。あと公式のYouTubeも見た。

・鬱になったことのある人は見ない方がいい

・健康なメンタルの時に見た方がいい

新興宗教

等の感想が目立ちましたね。

あと個人的にとても役に立ったのは

・不協和音がやばい

・音がひどい 不安になる

という感想。

最初はポップコーンを食べながらミッドサマー観ようかな☆でも他にもそんな人いるのかな☆ということも気になったので「ミッドサマー ポップコーン」で検索。「音が不穏過ぎてポップコーン食ってる奴正気か!?」みたいな意見多数。後述しますがこの情報のお陰で劇中なんとか正気を保てました。ちなみにポップコーンは諦めた。

 

【で、実際観てどうだったの?】

・ド頭のあのイラストがバーン!って出る所の音楽からもうだめ

冒頭の音が最初いかにもおとぎ話!って入りだったのにどんどん不協和音になっていく。なんだこの和声考えた奴出てこい 帰りたい早くここから出たい

私は一応絶対音感持ちなのでなんとか理性で音程を処理して楽しんでました うん、意外と楽しめた ただ事前に不協和音について心構えが無かったらあの2時間強耐えられなかったと思います。

他の音楽も不協和音パラダイス。Bobby Krlicね。名前覚えたよ。音が変態過ぎてもはや楽しかった。

 

共依存とかトラウマ思い出した時の行動パターンが分かるからなんとか耐えられた

ダニーとクリスチャンて共依存の関係にあったんじゃないかな?お互いがお互いいなきゃ成り立たない!的な。ダニーのめんどくさいやり取りも、あ〜共依存ねよくあるよくある、で処理しました。それとダニーがペレと話しながらトラウマ思い出していきなり泣き出すのも分かる...から予防線張って変に感情移入しないように見てました。この映画、意識してないと呑まれそうで怖かった。常に神経を張り詰めて見ていないといけなかったから疲れました。

 

・シンプルにグロがだめだった

ごめんAttestupanがどうしても無理でした 作り物でもグロはだめでした 唯一目を閉じたシーン。

 

【やっぱり飲まれてた】

鑑賞直後はなんだかんだ楽しかった!ダニー癒されて良かったね!という感想でした。

しかしその後YouTubeでラストのシーンのBGM抜きバージョンを改めて見たら

 

いやいやホルガ村狂ってるやろ

 

の一言に尽きましたね

 

映画版では壮大な音楽と共に終わるので、メリバかも知れないけれど一応ハッピーエンドに終わったというように思わされてた・感じさせられていた のだと思います

この映画、めちゃくちゃ共感を狙ってくるんです。シーンごとに「こう感じてほしい」という音楽を流して、共感を強制してくるんです。観客もホルガ村の文化を強要させられる 地獄か

見終わった後に上記の感想が思わず出てしまった私も飲み込まれてたんだろうなぁ

 

 

【少クラを見て正気を取り戻す】

ちょっと訳あってジャニーズと距離を置いてたんですが、ミッドサマーの考察ばかりしていて流石に頭がおかしくなりそうだったので気分転換に少クラを見ました。

そこで初めて自分がホルガ村に洗脳されていたことに気付いて、ホルガ村嫌だ!!!!!ミッドサマー嫌い!!!!!!もう二度と見るものか!!!!!!と自我を取り戻しました。怖かった〜〜!!!!!!!ホルガ村民とは信じる神が違うんじゃ!!!!!!!!!!

 

 

【無意識にダニーに共感していたかもしれない】

この作品、ダニーに共感するかクリスチャンに共感するか割れると思うのですが私はどちらも共感することなくただの傍観者として見ていたはずでした

家族を一気に亡くし彼氏のことも信じられなくなり気分転換もかねてホルガ村に行った主人公ダニー

一方でコロナのせいで現場のモチベも低く、ちょっと訳あってオタクする元気もなくなり楽しみがなくてミッサマ観に行った私

 

状況がどことなく似ているような

 

ホルガ村というある意味カルト教団を受け容れ自分の居場所を見つけたダニー

ミッドサマーになんだかんだどハマりしてずっと考察サイト見たりしてのめり込んだ私

 

私とダニーに共通しているのは寂しさを埋めるためにホルガ村に触れたら洗脳されて戻れなくなったところじゃないかな 私はギリギリの所で戻ってきましたが...

ホルガ村ってヤバい村だの新興宗教だのカルト教団だの色々言われているけど私は逆にこんな場所あるのね!まぁ色んな文化があるよね〜って否定はしなかったけど、だからこそ洗脳されかけてたんだと思います。逆に、もう見たくない!嫌だ!って途中退席された方は洗脳されにくいタイプだと思います。知らんけど。好奇心強い癖に寂しがり屋だから漬け込まれやすいんだと思います。

ミッドサマー見て洗脳されて正気に戻ってもう二度と見たくないって思う所までがミッドサマーだと思います。もう私は見たくない。。。

 

余談ですがミッドサマーのサントラがサブスクで解禁されてます。何故か劇中の明るい音楽は徹底的に排除されて薄気味悪い曲だけが収録されているので興味のある人は聴いてみてね!本当に悪意の塊!!!!!

改めて聴いてみて、ミッドサマーの音楽がなぜこんなにも不気味なのか考えたところ

リズムとメロディと音程が無いからだろうな〜という結論になりました。リズムは安定しないしコードは予測できないし音程も黒鍵と白鍵12種類の音程だけでなく変な周波数で攻めて来やがるのでとにかく不快!!!ある意味天才ですよね。

 

とにかく、こんなに不快になった作品は初めてでした。良くも悪くも一生心に残ってしまうんだろうな。生まれ変わったらミッドサマーを見ない世界線で生きていきたいな

 

おしまい