内省的な自己反省

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ジャニヲタ視点で語るワールドトリガー

みなさんこんにちは。

ジャニヲタを経験し紆余曲折を経て2次元に戻り夢小説をひたすら書く生活になり早1年弱。色んなジャンルを渡り歩いてきました。某バレー漫画に某呪術漫画。男女も書いたし百合も書いた。同人女よろしく本も出した。もちろんその間にテニミュに行ったり、宝塚に片足を突っ込んだりして、舞台界隈にちょろっと戻ったりもしました(これはこれでいつかお話しようと思います)。

 


そんな私が現在どハマりにどはまりしているジャンル、それが標題のワールドトリガー。どハマりしたのが昨日の今日の話なので、勢いのままに綴らせてください。理解がまだまだ浅い故多少の齟齬は先に謝っておきます。

 

 

 

まずワールドトリガーの存在を知ったのは今年の1月ぐらい。当時私がいたジャンルで知り合ったフォロワーさんがワートリのオタクで、なんだが設定が凝った漫画、という話をそこで伺います。そしてなんと私の弟が全巻持っていることが発覚。早速借りて、読む..........が、なかなかうまく私の中でははまらず。

 


ここがミソ。後ほど詳しく説明しますがこの物語はなんと行っても「遅効性」が売り。我慢した者が到達できる愉悦。結論から言うと私はどハマりするまでに漫画・アニメまぜこぜで3周しました。5月に1周目(漫画)、8~9月に一部エピソード2周目、そして11月に入ってから漫画+アニメで3周目。

 


3周してでも食らいついたのは、周りが口を揃えてワートリ面白い!と言う中でワートリの面白さに気付けなかった私が嫌だったから。また、ワートリが好きな人の狂い具合がすごくて、そこまで人を狂わせるジャンルはどんなものなのかを私も体感したかったから。ここまで来ると意地との勝負でした。

しかしそもそもなぜ私は何度履修してもうまくはまれなかったのか。理由は主に、あまりにも多い登場人物とチーム、そして複雑な技の組み合わせと作戦。そのくせ私は動画が大嫌い。動画のために時間を縛られるのが嫌でした。ワートリはアニメも放映されているけれど、アニメで履修するくらいなら漫画を速読して概要を抑えられればよくない? そう思って基本は漫画だけで済ませる予定でしたが、11月に入ってから受けたワクチンの副反応で「本を読み内容を処理する」ことに困難が生じたため、動画ならいけるのでは?どうせやることないし、とついにワートリのアニメを見始めることに。

 

 

 

..........これが大正解!!!!!!!!!!!

 


まずワートリのアニメは登場人物が出てくる度に名前が出てくる。そう、これは実質ザ少年倶楽部なのだ。「このかっこいい子/可愛い子誰!?」となった時に巻き戻せば大体名前が抑えられるし、なんと言っても毎度名前を出してくれるので嫌でも名前を覚えられる。漫画でも毎度名前を出してくれるけど、ジャニヲタ経験者的に動画でそれをやられるともうそれだけでテンションがぶち上がる。そしてこれは間違いなく「顔と名前が一致しない!履修やーめた!!!」と離れるオタクのグリップの役目を果たしている。

 


こうなると物語の全てがジャニーズに見えてくる。ボーダーは事務所。B級隊員はジャニーズJr.。何を言っているのか分からないが、私はこの構造をそう解釈した瞬間、ボーダーという組織を"""理解"""した。

 


また、ボーダーにはB級ランク戦なるものが存在する。B級のチーム同士で行われる模擬戦で、お互いに技を磨き合う訓練だ。ここで得た点で、組織の中での序列が決まりA級部隊(エリート部隊)を目指せる、という仕組み。ジャニーズJr.がグループを組みグループ同士切磋琢磨している図、と言うとイメージしやすいだろう。

 


ただしこのB級ランク戦はあくまでも訓練。本来の目的は近界民と、彼らの兵器であるトリオン兵を倒すこと。

そのため有事の際彼らは部隊の垣根を越えて「ボーダー」という組織として戦う!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!これが胸熱なんだよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 


もうね〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜普段ライバルでバッチバチに戦(や)り合ってる子達が指揮官の命令のもと陣形を取って攻撃していく図がも〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜かっこよくてかっこよくて。

基本的にランク戦のチームは、1チーム「射手」「銃手」「狙撃手」大きく3つのパートで3~4名で編成されるのだけど(※例外あり)、有事はそれぞれのパートに分かれて攻撃に入ります。これが壮観なの、本当に。普段EXシアターや日生劇場等々別の箱で頑張ってる子達が一気に横アリに大集合してる感じ。シャッフルメドレーとも言う。それぞれ普段違う推し部隊のあの子とあの子が同じ場で戦うかもしれない。オタクの夢が詰まっている。

 


そしてこの陣形が見られるエピソードでは事務所でいうところの堂本光一くんぐらいのポジションの人物が剣を抜きます。これがまじで格好いいからまじで見て!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!大大大先輩が見せる本気にオタクは弱いんだよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

 

ここまでで言いたいことはざっくりと言えたけど、まだまだ魅力がたくさんあるから綴っていくよ!

 


まずこの作品の魅力は先述の通り「遅効性」。ゆっくりじわじわと、確実にオタクを沼へと引きずり込む。この最大の要素は伏線だろう。

とにかくこの作品、登場人物を格好よく登場させるための伏線に余念がない。登場した時に「この子、すごく格好いい!!!!」と思わせるための最適解となる伏線が要所要所に散らばっている。この伏線が回収された時に初めて、オタクは沼に引きずりこまれる。ちなみに私は三輪秀次の登場の仕方が大好きで、この時にワートリの面白さに気付きました。

 


またワートリは一人一人の組織の中での在り方が非常に良く描かれている。

ボーダーではそれぞれの自分のポジションの先輩に弟子入りすることが可能で、師匠が弟子のために他の隊員を紹介したり、死ぬ気で守る姿勢を垣間見せてくれる。時には上層部の大人に根回しする強者もいる。この縦の関係が見ていてなんとも心地いいのだ。もちろん、先輩のために必死に頑張る後輩ちゃんたちも可愛い。同期や幼馴染の隊員に激重感情を馳せている子もいる。ボーダー(の最前線で闘う隊員)は、十代前半~二十代前半で構成される大所帯。「尊敬する先輩」「憧れの先輩」「〇〇さんに憧れて入隊しました」等の視点でも楽しめるのが魅力なのだ。

 


ワートリには極端なまでの「萌えキャラ」「カリスマ」は存在しない。それはデフォルメチックな絵や、登場人物の背景や心理描写に迫り過ぎないのが要因だと考えられる。しかしそれ以上に、描かれる伏線や人間関係、そして与えられる考察の余地に魅了されるのだ。最近流行りの人が大量に死ぬ地獄ジャンルが抗生物質だとすれば、ワールドトリガーは間違いなく漢方薬だ。

 


しかし私は欲張りなのでやっぱり萌え要素も欲しい!そんな私の性癖にぶっ刺さる、コスチュームがジャニヲタホイホイな部隊も存在する。私は二宮隊の戦闘服が大好きで、シンプルだけどめちゃくちゃ刺さる人には刺さる。アニメで初めて見た時に二宮隊のオタク3連団扇でTDCに入る図が降ってきたし、多分あの子たちあのままSugar歌える。しかもそんな二宮隊、全員進学校出身・現役進学校生での編成。今朝電車の中でそれを知って私は膝から崩れ落ちそうになった。この情報はオフィシャルデータブック『BORDER BRIEFING FILE』(通称:BBF。ジュニア名鑑みたいな冊子)を読んで知りました。これも弟から借りた。ありがとう弟。電車で読むな。

 


……というようにあれよあれよと沼の底に引きずり込まれ、久々の新規ハイを楽しんでおります。楽しい。この楽しさを色んな人に知って欲しいのと、備忘を含めて記事にしました。私と同様せっかちな人は正直はまるまで大変かもしれないけれど、どうかはまってほしい。おすすめの履修の方法は5巻まで単行本で基本的な世界観を抑えて、アニメ1期22話から入るやり方。22話以降から敵や見方の配置・攻撃の出し方などが複雑になっていくので、動画で動きや流れを見せてくれるアニメに頼りましょう。分かりやすいからするする入るはず。それと22話からの大規模侵攻のエピソードから加速度的に面白くなっていくので、ぜひ。

 


ジャニヲタ経験がここまで役に立った二次元のジャンルは初めてでした。オタク生活で得た知識は意外なところで活きる。しばらくこの居心地の良い場所でオタクライフを謳歌しようと思います。気になる人がいたら連絡くれれば全巻送りつけるよ!!!!!!!!!!!!!

 

 

 

おしまい